「いい天気だね」 彼女が手で陽を透かせている。 自由な彼女を見ていると、本当に猫だったのかと思いそうだが、 そんなわけないと、冷静な自分が言い聞かせてくる。 「今日からお世話になります。よろしくお願いします」 彼女がこちらを向いて会釈する。 「…
図書館は、外の空気がちょうどいい温度だからか、入り口と窓が開いていた。 心地よい春の空気に、心なしか本も喜んでいるように見えた。 彼女を探そうと思ったその時、見つけた。 彼女は、児童書が集まるところで子供たちに囲まれていた。 周りの子供たちは…
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