yumeshosetsuol’s blog

ただのOLの趣味です。今は2つの別の話を同時進行で更新しています。カテゴリーに分けると読みやすいです。

すずの音色

1音目

ある晴れた春の日。 木陰はゆっくりと風をふくみ通学路を揺れていた。 僕はその日、日直でみんなよりも早く登校していた。 周りに同じ学校の生徒はいない。 急ぎ足のサラリーマンと、優雅に散歩する犬と余生を楽しんでいるであろうお年寄りばかりだ。 こんな…

プロローグ

多分、ずっと探していた。 子供が母親を探すのとは違う。 宝物のおもちゃをたくさんのものの中から探すのとも少し違う。 心の1番弱くて柔らかい部分を、 君は掴んで、離さなかった。 そんな君に、もう一度会いたかったんだ。 その為に探していた。 君は自由…