学校の外に出ると、まだ日が明るかった。 最近は生徒会で遅くまで残っていたので、明るいうちに帰るのは本当に久しぶりだ。 家を出る時に今日も遅くなると言ってきたので、勿論迎えの車は来ていない。 今から連絡を入れれば、すぐに迎えに来てくれるだろうが…
「おはよう」先輩が私に笑いかけた。なぜ、先輩が私の家の前にいるのだろう。これは夢なのか。 「どうして…。」「歩きながら、話そうか」先輩が優しく微笑む。あぁ、なんでこんな日に限って寝ぐせ直しは適当だ。 空がほとんど灰色の雲に覆われていつもより低…
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